スポーツ障害
スポーツ障害について
スポーツは子供から高齢者まで,それぞれの体力・年齢の応じて,楽しみ方が色々あります。
競技として行う者,また健康・体調管理の一つとして行う方も多くみられます。
スポーツは適度であれば効用がたくさんありますが,やり過ぎたり,練習のやり方を間違えたりすると故障(スポーツ障害)が発生します。
この様なスポーツによるケガ(スポーツ外傷)や故障(スポーツ障害)は,特に骨の成長がまだ十分でなく未完成な成長時期に起こる事も多く,放置しておいたりするとその後の日常生活や,スポーツパフォーマンスに影響を与えることもしばしば見受けられます。
その様なスポーツによる障害を未然に防ぐには,早期に発見して早期に適切な施術を受けるということが大変重要になってきます。
ヤマモト整骨院では,超音波観察(エコー)により障害の早期発見はもとよりエコーによる経過観察によって適切な現場復帰時期の判断を行います。
また,同時にNSCA認定のトレーナーでもあり,スポーツ愛好者からプロ競技者までが大好きなスポーツを一生涯続けられるようサポートいたします。
RICE処置
アイシングとは冷やすことによって一時的に患部とその周囲の細胞の代謝レベルを下げることです。
炎症(発赤,熱感,腫脹,疼痛,機能障害)を最小限に抑え,患部周辺の細胞が受ける影響も抑制する効果があります。
有名なものとしてRICE処置があります。
Rest(安静)→運動の中止,患部の固定。
Ice(冷却)→熱感を下げ,血管収縮させる。
氷水などで行なう。
Compression(圧迫)→内出血を抑える。
Elevation(挙上)→患部を心臓より高く上げ,患部への血液流入を抑え,患部からの静脈の流れを促進する。
重症な場合にはRICEに加え,stabilization(固定)を行ないます。
Stabilizationとは,安静を図るためにギプスなどにより患部 を固定します。
固定期間については骨折の有無や部位によって異なりますが3週間が目安となります。
固定は嫌だという患者様も多いのですが,予後を考えると 初期にしっかり固定して施術を行なうことで,かえって復帰を早くできると考えています。
初期に固定を行なわなかったためにいつまでも痛みが残ったり,関節 に不安定感があるといった症状はよく見られます。
アイシングについて
アイシングは部位にもよりますが,10~15分程度行います。
複数回繰り返す場合には,1時間ほどの休憩を必ず挟んでから繰り返すようにしてください。
氷を当てっぱなしにしていると,凍傷を起こしてしまいます。
冷凍庫で作った氷では冷たすぎるので,少量の水を入れて氷水で行なうと凍傷の予防になります。
凍傷には注意して行なうようにしてください。
アイシングを外すタイミングは時間の他に,痛みの感覚が無くなるなども基準となります。
ウォーミングアップ,クールダウンについて
一般的にウォーミングアップというと身体を温めればいいと思われがちですが,実際には様々な要素が含まれます。
目的は・・・
①体温,筋温を上げる→筋肉の活動を行いやすい状態にする。
②心拍数・呼吸数を上げる→血液循環を高め,酸素の運搬・供給を向上させる。
③神経系の活性化→身体を覚醒させ,反応をよくする。
④動的柔軟性を高める→動的ストレッチにより関節可動域を広げる。
⑤協調性を高める→動作を行う際に効率的に全身が動くように身体の調節能力を働かせる。
⑥動作技術を発達させる→スタートダッシュやストップ等,基本的な動きを毎回取り入れることで技術の向上も図れる。
方法は,段々と弱→強,動作の単純→複雑というように強度を上げていきます。
ランニングやストレッチだけではなく,サッカーで行なわれているブラジル体操などは有効です。
ウォーミングアップの例
①軽い有酸素運動(ジョギングなど)
②ほぐし・コアウォームアップ
③(ダイナミック)ストレッチング
④バランス
⑤コーディネーション
⑥競技のための高強度ウォームアップ
クールダウンは主運動が終了した後,身体を安静時の状態に戻していくための運動です。
目的
①局所的な疲労物質の除去・軽減
②筋肉を安静時の長さに回復させる。
→柔軟性回復のためにストレッチを行なう。
③身体と心をリラックスさせる
→緊張感を引きずってしまうと疲れは取れません。例えば脈拍がなかなか落ち着かないなどがありますが,身体と心のスイッチをオフにするイメージで,メリハリをつけると良いです。
会話できる程度の軽いジョギングや,ストレッチなどで行います。
練習後では時間がなくてできないといった事情がある場合には,入浴後など温まった状態でストレッチを行なうと効果的です。
クールダウンの例
①ジョギング
②ウォーキング
③(スタティック)ストレッチング