手が後ろに回らない五十肩の特徴的な症状と対策

四十肩・五十肩

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 五十肩になるとほとんどの方が手を後ろに回すことが出来ません。この動作を結滞動作といい、読んで字の如く「背中で着物の帯を結ぶ動き」のことを言います。ズボンの後ろポケットにモノを入れるとき、シートベルトを着けるとき、更衣動作、とくに女性は下着の脱着に苦労するという訴えを多く聞きます。今回は厄介な“結滞動作“のエクササイズをお伝えします。

 

 

 

 

 この結滞動作は炎症期では当然痛みが強いためできませんが、痛みが弱くなる凍結期や解凍期になっても可動域制限は残存することがほとんどです。一旦制限が起こると改善が難しかったり、改善までに長期にわたり治療を継続することが必要になったりします。

これは結滞動作が肩関節の複合動作によって行われており、筋の柔軟性や筋力の発揮が正しく必要分しっかりと発揮されることも必要になるためです。

 

 

 

 

 日常に欠かせない動きである結滞動作を制限されるのは大きなストレスです。なかなか簡単に動きを改善することはできないですが、これから紹介する方法をやってみて下さい。

 

 

 

 

 結滞動作で問題となるのは肩関節の内旋運動と肩甲骨の下方回旋運動です。

 

 

 

 

(肩関節内旋制限)

 肩関節の内旋制限は、肩甲骨後面に付着する棘下筋や小円筋が主な制限因子とも言われています。筋肉の滑走性や脂肪体という筋肉を動きやすくするクッション材との癒着により動きが悪くなっているため、少しずつ動かすトレーニングを行います。

 

棘下筋・小円筋トレ

五十肩

五十肩

 

 うつぶせでベッドに上半身と腕をつけます。肘を曲げ、写真のように肘を支点に前腕を浮かせるようにして外旋運動を行います。困難であれば、座位で行うなど挙上角度を下げて行うと行いやすくなります。

 

 

 

 

(肩甲骨下方回旋)

 肩甲骨の下方回旋の制限は、僧帽筋上部線維や鍵鏡と言われる左右の僧帽筋をつなぐ役割をする組織が制限になります。僧帽筋上部線維の機能を正常にし、下部線維の収縮を促すよう動かします。

 

後方腕組み

五十肩

五十肩

 

 片方の腕を後内側へ引っ張るように伸展・内転させていきます。痛みが強い場合は手首を持ったり、体の前方で行います。僧帽筋上部線維、棘下筋のストレッチ、肩甲骨下方回旋の誘導を行います。

 

 

 

 

背中丸め

五十肩

 

 手の甲を腰に当て、体を前へ倒しながら肘を前方へ突き出すようにしてストレッチングを行います。棘上筋、棘下筋、菱形筋群のストレッチングとして行います。

 

 

 

 最初は痛みが強い場合もあるので、できる範囲で無理の無いよう行ってください。五十肩でお悩みの方は一度ヤマモト整骨院までお問い合わせください。

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