首・背中の痛み、腕や手のしびれ 頚椎症性神経根症

頚椎症性神経根症

文責 山本幸治

 

【首・背中の痛み、腕や手のしびれ 頚椎症性神経根症】

 

 

頚椎症に伴う神経障害性疼痛 頚椎症に伴う神経障害性疼痛

 

 

*頚椎症に伴う神経障害性疼痛


40歳~50歳を過ぎてくると加齢変化により頸椎の椎間板が変性し薄くなり、腕に行く神経の通り道が狭くなってくることがあります。
その程度が著しくなってくると神経が圧迫されることになり、腕の方にしびれが生じてきます。

 


悪化してくると夜も眠れないような腕のしびれや痛みをも呈し、腕のしびれや痛み以外にも背中、特に肩甲間部にも痛みが出現することも多くあります。
そして日中も一側の腕全体が病めて病めて仕事もままならないような状態になる時もあります。

 


病院におかれましては、消炎鎮痛剤や血流を促進させるビタミンE、神経機能の維持や修復に必要とされるビタミンB12が処方されることが多いでしょう。
しかしある点に気が付かないと改善まで中々時間がかかってしまうことも多く見受けられます。

 


ある点とは
この頚椎症に伴う神経障害性疼痛を改善に導こうとする場合、頭部のポジションが非常に大切になります。
頸椎はこの大きな重い頭を支えているわけですが、薄くなり変性した頸椎はその負荷に抗することができず、神経が圧迫刺激され一時的に炎症が起き活性化されてしまうのです。

 


その圧迫・刺激が除圧されるポジションをいかに見つけ出すかがポイントです。
そしてそのポジションで手技により神経圧迫を除圧します。
さらにここからが大切ですが、その方の日常生活においても、その頭部ポジションを徹底的に管理させてもらいます。

 


そうすれば凡そ数日から数週間で腕の痛みしびれは解消されてきます。
しかしその頭部の管理があまいと中々改善して来ず、痛みに悩まされることになります。

 


当院には、このような頚椎症に伴う神経障害を発症された患者様は多くいらっしゃいますが、中には当院に見えるまでに一年ほども苦痛に悩まされていた方もいらっしゃいます。

 


また同じ頚椎症に伴う神経障害性疼痛であっても、どこで圧迫されているかにより重症度も違ってまいります。

 

 

頚椎症性神経根症

 


・頚椎症性脊髄症
脊柱管内で脊髄が圧迫されます。


・頚椎症性神経根症
末梢神経の出口である椎間孔で圧迫・刺激されます。
頚椎症に伴う神経障害性疼痛の多くはこの頚椎症性神経根症です。


また頸椎椎間板ヘルニアでも同じような腕の痛みやしびれを呈します。

 


先ずは病院で検査、治療をしていただき、それでも中々思うように改善が見られない場合、一度いらしてみては如何でしょうか?

 

 


 

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