第22回東海野球障害研究会

 第22回東海野球障害研究会に参加してきました。

 

 


 

 

 今回のトピックは、“尺側側副靱帯(以下UCL)損傷の治療に対する考え方”といったところでしょうか。

 

 

 メジャーリーグで活躍している大谷翔平が、今年トミージョン手術で靱帯再建をおこなったことはホットなニュースです。しかしPRP(多血小板血漿)療法をおこなってすぐのトミージョンに、日本の医療界は実は少なからず騒然としました。おそらく日本では保存療法でもうしばらく様子を見たのでは無いかと思います。マリナーズのトレーナーの方によるとメジャーリーグで手術適応の場合、ほとんど保存療法で様子を見ること無く、すぐ手術になるとのことです。

 

 

 

 医療やスポーツ科学など何かにつけて欧米の方が発展しているというイメージがあり、この大谷選手の場合、先進の治療はopeだったと思われがちですが、必ずしもそうとはいえないようです。

 それにはどうも日本とアメリカの健康保険システムの違いが少なからず影響してそうです。

 

 

 

 アメリカの健康保険制度は日本のように国民皆保険制度ではないため、曖昧なものや時間のかかるものにはお金を払わないという風潮があるため、即手術となるようです。決して手術が最善だからというわけでは無いようです。大人の事情?といったところでしょうか汗。

 

 

 

 ですので日本では今まで同様、あらゆる手を尽くしてみてどうしてもダメなら手術!という方向性は変わらないだろうとのこと。

 決して考え方が遅れているということではないですね。手術にはやはりリスクも伴いますし、個人的にもその考え方の方が選択肢が広がって良いと思いますね。そしてその手術以外の治療法としてはPRPですが、最近注目されているのは体外衝撃波(ESWT)。

 

 

 

 その後の懇親会で杉本先生、瀬戸口先生に体外衝撃波のことなど質問させていただき色々お話しさせていただきました。いつもお世話になりありがとうございます。

 

 

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