スポーツ栄養学セミナー、ジュニアアスリートスポーツ指導&育成システムセミナー

学び

 


 遅い報告となりますが12/3、スポーツ栄養学セミナーとジュニアアスリートスポーツ指導&育成システムセミナー行って参りました。

 

 

 一講目は、オリックス・バッファローズ管理栄養士の河南先生、プロ野球団の栄養指導を通してウエイトコントロール、リカバリーの重要性や方法論。

 

 

 ・増量する場合、1日プラス500kcal~1000kcal(LBMを約0.5kg増やすには2500kcal必要)

 ・エネルギー不足はたんぱく質の利用効率低下(たんぱく質がエネルギー源として使用されてしまうため)

 ・アスリートのたんぱく質の必要量は体重1kgあたり2.0g、しかしこれはエネルギーや他の栄養素の摂取量が必要十分であることが前提

 ・1日6~7回の頻回食事の推奨

 ・リカバリー : 糖質:たんぱく質=3:1  糖質はカタボリック、たんぱく質はアナボリック

等々

 

 

 プロ野球選手といえども食事に意識の高い選手ばかりとは限らず、お粗末な食生活の選手も多いようです。選手が摂取しやすいように補食などにも様々な工夫がなされていることに感心致しました。

 

 そしてありきたりではありますが、バランス良く食事を取ることの重要性を再認識させていただき、昨今の中高校生アスリートのタッパ飯ドカ食い指導の弊害をよく理解することができました。

 

 

 

 

 

 二、三講目は今精力的に活躍されている小俣よしのぶ先生です。

 やっと聞きに来ることができました。

 

 小俣先生は旧東ドイツの資源(人材)が少ない中での大国に劣らない成績を出していた育成システムに注目渡欧し、その秘密を研究され、現在では日本の中で注目を浴びているいわきFCの育成システムに携わっておられます。

 

 

 ・日本の子どもの体力低下問題

 ・ゴールデンエイジ理論に対する問題点

 ・様々な「遊び体験」の必要性

 ・学校体育の崩壊による放課後スポーツ遊びとの身体活動好循環の喪失

 ・オリンピックアスリートの競技開始年齢から紐解く競技特化低年齢化の弊害

 ・身体成熟度に適した練習量とは(ヨーロッパのサッカー強豪国は育成段階での練習量は少ない)

 ・成長期世代でのスポーツ活動は圧倒的に体が大きい方が有利

 ・同じ学年(暦年齢)にして生物学的年齢(骨年齢)では2~3年の差があり、同じ6年生チームでも小学4年生並の子と中学2年生並の子がおり、同じステージでプレーしているということ

 ・日本の選抜チームの選出は、その年代でのタレント発掘しているにすぎず、将来的にその選手が活躍、成長するかは別問題

 ・日本のシステムでは早生まれがレールに乗りやすく有利

 ・PHV(Peak Height Velocity)を見越した指導の必要性

 ・クラムジー対策

等々

 

 

 大変勉強になりました。特にそのスポーツ競技特性によりスポーツ開始年齢が異なることや、そしてスポーツ開始年齢が早いということが問題なのではなく、競技専門特化が早く、スポーツ開始と専門特化が同時になることが問題であるのであって、そのことにより今まで疑問に思っていたことがかなり解消することができました。

 

 ありがとうございました。またチャンスがあれば拝聴に伺いたいものです。

 

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