JSBM
JSBM(日本骨軟組織学会)中部分科会に出席してまいりました。
参加者も年々増加し、100名を越える出席者でエコーへの関心の高さが伺えました。
一席目の名古屋市立大学 金澤先生の講演は、細胞分子レベルからのお話でレベルが高く非常に難解な御講演でした。
自分なりに要約してみると、RA(関節リウマチ)は初期、早期に診断し治療を開始することがとても重要であり、それによって増悪化および合併症(間質性肺炎)を防ぐことが可能である。
慢性化を辿るケースでは初期の段階では腫脹があっても炎症が起きているわけではなく、滑膜の増殖が先行し、その後Mast CellがTriggerとなって炎症が起きてくる。その後、軟骨破壊が生じ骨破壊へと進んでくる。
この炎症が起きてくる段階以前の初期に治療を開始することで、その後の経過に大きな違いが生じてくる。
我々の仕事は、来院された患者さんで疑わしきは、然るべき専門医に早期に受診を促すことが非常に大切なことになってきます。
2席目のクリニカET 奥野先生の御講演も非常に興味深い内容でした。
種々の疾患に対して血流・血管の観点から治療をされてみえる先生です。
従来は損傷を受けた部位に血管が新生されること=血流が豊富となり、治癒機転が高まり損傷部位が早く治ると解されていました。ところが最近になって、どうもそうでないことが言われる様になってきました。
もちろん受傷早期の血管新生は必要なものであるが、必要以上の長期(1ヵ月が目安)に亘る血管の残存、侵入はそれ自体が疼痛の原因になるということです。炎症血管はシャント(短絡)を多く含みすぐに静脈として流れ出てしまうことから、無駄な血流になってしまっている。その無駄な血管をチエナムと造影剤とを混ぜて血管を封鎖し血流を止めてしまうというものです。無駄な血流が遮断されれば難治であった頑強な痛みが消失するということです。
今までの常識を覆すような療法ですが、今後運動器疾患の中で常識になりそうな予感が致します。整形外科の先生方も興味を持ち始めているとのことでした。あと数年後には「あたりまえ」に変わっているかもしれません。
ブログ・目次
- 腰痛(6)
- 椎間板ヘルニア(4)
- 坐骨神経痛 梨状筋症候群(1)
- 腰部脊柱管狭窄症(3)
- 腰椎分離症(4)
- 変形性股関節症 臼蓋形成不全(1)
- 四十肩・五十肩(8)
- 石灰沈着性腱板炎(1)
- 肩こり 頚肩腕症候群 姿勢不良(1)
- 頚椎症性神経根症(1)
- 野球肩 野球肘(25)
- リトルリーガーズショルダー(1)
- 腱板損傷(2)
- 胸郭出口症候群(TOS) 野球(1)
- ベネット病変(骨棘)、投球障害肩(1)
- 変形性膝関節症(2)
- オスグッド(1)
- シンスプリント(1)
- 肘内障(1)
- 足底腱膜炎(足底筋膜炎)(1)
- 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)(2)
- ばね指(1)
- めまい メニエール病 良性発作性頭位めまい症(BPPV)(1)
- 橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)(1)
- ジョーンズ骨折(1)
- イズリン病(Iselin、第5中足骨粗面) (1)
- 顎関節脱臼(1)
- 栄養(2)
- 低酸素トレーニング(加圧トレーニング)(2)
- 超音波骨折療法(LIPUS)(2)
- 体外衝撃波(2)
- 立体動態波 ハイボルテージ(1)
- スーパーライザー(2)
- 投球フォーム指導(38)
- パーソナルトレーニング(3)
- コンディショニングスペース(2)
- 酸素カプセル(6)
- トレーナー活動(7)
- 日本超音波骨軟組織学会(JSBM)(25)
- 東海野球傷害研究会(5)
- 健康管理士(3)
- 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)(3)
- 特別施術(5)
- LPST(腰椎・骨盤安定化)プログラム(8)
- 学び(41)
- お役立ち情報(20)
- 野球(12)
- 大学院(6)
- 当院セミナー、勉強会、講師(9)
月別アーカイブ
受付・施術時間 (予約制)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
午前 | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ | - |
午後 | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ | - |
午前9:00~12:00
午後4:00~8:00
(土曜、日曜午後は7:00まで)
祝祭日施術有り。
(大型連休を除く)
休院日
水曜・日曜
*急患の場合はこの限りではありません。お電話して下さい。
所在地
〒502-0909岐阜県岐阜市
白菊町5-10
駐車場あり
058-297-1779