ダイエット 脂肪燃焼は食間に起こる

栄養

作成者:院長 山本幸治

記事作成  山本幸治

 

ダイエットを考える際、摂取カロリーと消費カロリーのカロリー収支が大事なのは皆様ご承知だと思います。
消費カロリーより摂取カロリーが増えないようにするカロリー収支は大前提として、さらに肝グリコーゲン量を考えてみるとダイエットもさらに興味深くなります。

 


表題にありますように脂肪の燃焼は食間に起こります。
どういうことかというと、食事を摂って2時間は体は脂肪燃焼モードにありません。
それは食事後2時間はインスリンというホルモンが分泌され栄養を細胞へ取り込む状態(貯蔵モード)にあるからです。

 


食事を摂ると肝臓に糖が貯蔵されます。それを肝グリコーゲンと呼びます。
食事の内容にもよりますが、食後2時間かけて、肝グリコーゲンは満タンの状態(100%)になった仮定しましょう(食べ過ぎて肝貯蔵量をオーバーすると体脂肪として蓄積されます)。
2時間後、時間が経つにつれ徐々に肝グリコーゲンはエネルギーとして消費されていきます。
そして肝グリコーゲン量が60%位になってきた時から体は最も脂肪燃焼モードに入るといわれています。
すなわちここで一生懸命運動をすると脂肪は燃えやすいわけです。

 

 

しかし肝グリコーゲンが減れば減るほど良いかというとそうでもありません。

 

 

肝グリコーゲン量が30%を切ってくると、体は飢餓状態となり、筋肉のアミノ酸を利用することになります。これがいわゆる糖新生と呼ばれるもので、生命維持のために筋肉を分解してエネルギーを生み出しているのです。筋肉が壊されて減ってしまっているわけです。
こうなるとリバウンドし易い体となってしまいダイエットとしては逆効果です。

 

 

ダイエットを健康的に行うには、筋肉を減らさず行わないといけません。
それには飢餓でない状態でダイエットを行うことで最も効率よく体脂肪を減らすことができます。
肝グリコーゲン量が60%以下で30%を下回らないところです。

 

 

おおよそですが、男性の肝臓では75gの糖(グリコーゲン)、女性では65gの糖が貯蔵できます。
そして1時間に15gづつ消費していきます。
30g消費するとだいたい60%になってきます。
すなわち食後2時間は蓄積モード、2時間後より肝グリコーゲンは1時間に15gづつ減り、食後4時間で30g減り肝グリコーゲン量は60%になります。

 

 

昼の12時に食事を摂ったとすると、14時までは蓄積モード、14時より脂肪燃焼モードに入り、そこからさらに2時間が経った16時から肝グリコーゲン量は60%を切り、そこから2時間が最も脂肪が燃焼しやすい爆燃モードに入るということです。

 

 

長くなりましたが、12時にお昼を摂ったら16時~18時に運動をしましょう笑

 

 

 

 

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