肩後方の痛み ベネット病変(骨棘) 投球障害肩

【ベネット病変 ベネット骨棘】

野球選手の投球時痛において、肩後方に痛みがある場合、ベネット骨棘があることがあります。

 


ベネット骨棘は無痛性の場合も多くありますが、投球に支障をきたすほどの痛みが発症することもしばしば見受けられます。

 

 

このような有痛性のベネット骨棘は切除術(手術)の対象ともなりますが、多くは数カ月の保存療法(リハビリであったり我々の施術)で軽快してきます(図1)。

 

 

 

エコー

(図1)

 

 

当院でも今まで多くの有痛性ベネット骨棘の選手の施術を行なってまいりましたが、ほぼ全員軽快しております。

 


【ベネット骨棘とは】

投球障害の一つで、繰り返しの投球動作、オーバーユース、肩コンディション不良により肩関節の後方部に骨の棘(トゲ)ができてしまうものです(図2)。

 

ベネット骨棘

 

(図2 ベネット骨棘)

 


その骨棘が悪さをしたり、痛みを出したりするわけです。
時にはその骨棘が骨折してしまうこともあります。

 

 

また投球フォームが原因で骨棘が生じることもあります。
上腕三頭筋に依存した、いわゆるパイスローワー(図3)であったり、過角形成を起こしたインターナルインピンジメントによっても生じます。

ベネット病変

(図3)

 

 

先述したようにベネット骨棘があっても痛みを出さないこともあります。
ではベネット骨棘が痛みを出すときはどういうときか?

下のエコー画像をご覧ください。

当院に受診されていた高校球児の肩エコー(図4)です。

 

肩エコー

(図4)

 

 

肩甲骨の関節窩部分が剥離しているのが分かるかと思います(黄点線丸部)。

 

 

痛みの強い間は炎症を抑えるような処置をいたします。

痛みが軽減してきたら、患部をさらに安定させるとともに、筋肉の牽引力を逓減させるよう施術を行ないます。

場合によっては投球フォームをチェックさせていただきアドバイスをさせていただくこともあります。

 

 

投球障害、肩の後部痛でお悩みの方は一度いらしてみては如何でしょうか?

 

 

 

 

 

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