変形性膝関節症 筋力を付ける

変形性膝関節症

作成者:院長 山本幸治

【変形性膝関節症】

 

変形性膝関節症は膝の関節にある軟骨が少しずつすり減り、歩行時に膝の痛みが出現する病気です。

 

 

立ち上がり動作や、階段の上り下り、特に階段の降下時は膝関節に負担が多くかかり痛みが強く出てきます。

 

 

関節の軟骨がすり減ってくるわけですから、酷くなると手術、股関節と同様、人工関節が適応となります。

 

 

しかし可能な限り自分の足(膝)で最後まで歩きたいのも心情です。

その場合は膝周りの筋肉を付け関節をサポートさせてあげる必要があります。

膝周辺の筋力を付けるのには、一般的にはスクワットであったり、レッグエクステンション、レッグカールなどが選択されます。

 

 

しかし実際の問題として、膝が痛い高齢者が重い負荷を用いたスクワットやレッグエクステンションなどできるわけありません。

余計に痛くなってしまうだけです。

筋肉はある程度負荷を与えないと育ちません。

しかし高齢者は重い錘など持って筋トレなどできないのです。

ましてや膝が痛ければ尚更です。

 

 

そのような時、当院では、カフトレーニング(加圧トレーニング)を行います。

 

 

カフトレーニング(加圧トレーニング)は血流を制限させることで、軽い負荷で高負荷トレーニングができるのです。

別名、低酸素トレーニングや加圧トレーニングともいいます。

 

 

加圧トレーニングというと、アスリートが行うもので高齢者などとんでもないと思われる方もいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。

当院のMCトレーニングは医師・医学博士であられるふく田整形外科の福田博司先生が開発されました。

 

 

福田博司先生は長年加圧トレーニングに関わり研究され、その効果をより有効に発揮させるため、米国・ヨーロッパで行われていたRIC(駆血療法)を臨床に導入し短時間で自動調圧が出来るマルチカフを考案。そしてマルチカフにすることで、従来の加圧トレーニングよりもより安全性の高い低酸素トレーニングを可能にしています。

 


また3次元ハーモニック振動を搭載したパワープレートも、非常に軽負荷で効率の良い関節に無理のないトレーニングができ、高齢者の筋トレにはもってこいのアイテムとなります。

 


下記は超音波エコーで描出をした膝の関節の状態です。

変形性膝関節症の状態は向かって左側の画像です。

骨がボコボコしているのが分かるでしょうか?関節が変性しているのです。

変形性膝関節症

 

 

また炎症を示唆する血流反応が旺盛な場合もしばしば認められます。

 

 

変形性膝関節症

 

 

そして負担のかかった膝関節には水(水腫)が溜まることもあります。

 

変形性膝関節症

 

このように軟骨がすり減ってくる痛みの強い炎症時期は、先ず炎症を鎮静化させ、痛みを抑制する施術を行ないます。

その後、痛みが治まってきた時点で、今後の予防と関節の保護を考慮し筋トレを行っていきます。

 

 

 

 

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