NSCAジャパン東海地域 S&C シンポジウム

学び

 9/3,4に行われた「NSCAジャパン東海地域 S&C シンポジウム」 9/4(日)だけの出席でしたが行ってきました。

 ●「~楽しい・安心・転んでも踏ん張れた!~効果が実感できる高齢者が続けたくなるプログラム!」
藤原葉子(健康支援エクササイズ協会会長)

 ●「オリンピックリフティングにおける力発揮と筋肉の使い方」
小栗和成(岐阜県土岐商業高等学校、日本ウエイトリフティング協会理事)
松本健二NSCA-CPT*D(まつもと鍼灸整骨院院長)

 ●「投球障害の新しいコンセプトThrowing plane」
瀬戸口芳正(医療法人MSMCみどりクリニック理事長)

 上記3つを選択しましたが、どれもとても充実していて面白く勉強になる一日でした。

 最初の高齢者の運動プログラムは、棒を利用して高齢者でも無理なくできるエクササイズでした。棒を利用することにより、支持基底面を広くすることができ、色々な動作が安全に楽に行うことが出来るようになります。
脚力は20才を100とすると、65才ではその1/2、80才ではさらに1/3になってしまうと言われています。個別の筋力を上げることはもとより、バランス能力、コーディネーション能力を養うことができ、転倒予防にも繋がります。とても良い運動方法で非常に興味深く面白いものでした。

 オリンピックリフティングにおいては正確な行い方、筋肉の使い方を指導していただきました。
汗だくになりました。

 最後は一番のお目当てであった瀬戸口先生の投球障害に対するThrowing planeのお話でした。
投球障害(特に野球選手の肩・肘の故障)・投球フォームに関しては、未だ決定的な原因が分かっているとは言い難い中で(私の中ではただ一つ肩甲骨の動きに関してだけはしっくりといかない所もありましたが)「完璧」とまで言えるほどの理にかなったお話でした。
以前にも何度かお話を聞かせていただきましたが、年々進化し、煮詰まってきているように感じます。
Single plane、Double plane、SEAなどといった新しい概念が出現するもとても分かりやすい説明、理論でした。

 要約してみると、投球フェーズにおけるレイトコッキング期でのMER(最大外旋位)が適切{=SEA(Shoulder-Elbow plane Angle)}であること。Throwing planeがSingle planeになっていること。これにより単に柔らかいだけでないフィッシングロッドのような「しなり」を実現し、肘に対しては外反力を軽減し、肩に対しては大胸筋の作用を減弱しPassiveな力の伝達によって前方剪断力を小さくすることができる。Single planeになると二重振り子運動が実現でき、反対側体幹筋力が働き、下半身で投球腕を引っ張るという運動連鎖が上手くいき、力みなく腕が振れるのでスピードもでる。

 その「しなり」あるフィッシングロッドを実現するために、肩甲骨の機能・可動性はもちろん、その力を伝える強靭で柔軟な体幹、股関節の機能・可動性、強いては足関節・足指の正常な機能が必要になってきます。

 今では“ゼロポジション”も過去の遺物になりつつあります。

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