ブログ

岐阜人工関節フォーラム

カテゴリ: 学び

 途中まででしたが、参加してきました。

超音波学会

カテゴリ: 日本超音波骨軟組織学会(JSBM)

 JSBM(日本超音波骨軟組織学会)に出席してまいりました。
年々会員数も増え、また今回も100名を越す先生方が集まったようです。

今回は自らも「腰部安定化機構と腰痛との関連性」と題して研究発表を行い、その後はインストラクターと慌ただしくも充実した1日でした。

 基調講演Ⅰの白石洋介先生は柔整師でありながら、名古屋大学大学院医学系研究科で医学博士号をも取得された博学卓識な先生です。同一の傷病であっても分子細胞レベルより研究、理解され、また我々にはそれが必要なことだと訴えておられました。

 今回は骨折の保存療法において、超音波観察とその際の組織学的な理解を教授していただきました。

 骨折の徒手整復の再転位についてMyofibroblastの収縮力が関与しており、超音波観察時にもそれらの分子細胞レベルでの理解の重要性を認識させていただきました。

 基調講演Ⅱの三浦裕先生は名古屋市立大学大学院医学研究科 分子神経生物学分野の准教授であられる先生です。

 講演もとてもユーモラスで、また蝶ヶ岳山頂でボランティア山岳診療所を運営されるなど、とても敬服される先生です。

 人の寿命を左右するのは細胞内でATPを作り出すミトコンドリアであるが、ATP産生の際、電子の逸脱が起こりさまざまな病気の根源となるヒドロキシラジカルを生成する。ミトコンドリアは「生」にも必要不可欠であるが、一方で「死」にも大きく関与しているということである。

 癌細胞は、この死のシグナルを出す前にミトコンドリアを分解するオートファジー*のメカニズムを獲得し、不死化無限増殖機能を獲得している。

 *オートファジーとは、自食作用であり、栄養飢餓状態に陥った生物が、自らの細胞内のタンパク質をアミノ酸に分解し利用すること。

 また、ビタミンCはとても良いもののひとつとしてのイメージがあるが、取り過ぎは逆効果の可能性があり、特に大量に鉄があるときに取り過ぎると酸化ストレスとなると仰っていたのが印象的でありました。

野球肘・肩

カテゴリ: 野球肩 野球肘

 大所帯ゆえ2週連続です。

市民病院

カテゴリ: 学び

途中からですが、参加してきました。

野球肘・肩

カテゴリ: 野球肩 野球肘

 昨日は、毎年恒例となりました高校球児の野球肘・肩のエコー観察でした。

 OCD(離断性骨軟骨炎)、いわゆる“関節ねずみ”の早期発見が主目的であります。

 また、「あまり小学生の低学年からは野球をやらせるのは良くない」などという声も聞かれますが、野球開始年齢と投球障害発生との関連性なども検証できると良いかと思っております(かくいう私も息子を小学一年生から少年団にいれております。まだ三年生ですが・・・)

 OCDは一年から一年半の間、無症状にて経過するといわれています。いいかえれば、痛みが出る前の一年半前から悪くなってきているのです。そして痛みが出てからでは手遅れ(手術適応)ともいわれています。逆に早期に発見できれば保存療法(投球の禁止含)で癒合(治癒)し、その後の野球人生にも影響なく治るともいわれています。

 当人にとっては痛みもないのに急に“投げてはダメ”といわれると、戸惑いとともに大きなショックであろうと思います。しかしここで投げてしまうと関節ねずみが形成されて手術するしか方法はなくなってしまいます。

 OCDの発生原因は、未だはっきりとしているわけではありません。主には投球動作のアクセラレーション期の肘外側部での衝突による骨壊死といわれています(最初は内側型野球肘に始まり、内側の支持機構の破綻による外側部への負荷)が、一部には投球動作と関係なく遺伝性(体質)が要因ともいわれております。

 また内側型から進展するのであれば、高校生時期に発生してもそれ以前(小・中学生時期)でのあり方(投球フォームや投球数)が問題である可能性も大です。過去(小・中学生時期)に内側型野球肘を患っている選手はかなりみられます。

 治療は投球動作の完全休止(3~6ヶ月、もしくはそれ以上になることも)とLIPUS{低出力パルス超音波(商品名:セーフス、オステオトロン等)}照射が有効であるとされています。

 強豪校ともなると、監督さん、部長先生はじめ他の先生方も選手の体をとても大切にされております。安心して野球と勉学に打ち込めることを感じます。

睡眠

カテゴリ: お役立ち情報

年明けより何かと慌ただしい日々が続き、少々睡眠不足であります。ブログの更新も中々できずにおりました。
そこで今日は、履修している環境生理学から「睡眠」についてです。
睡眠にはレム{REM(Rapid Eye Movement)}睡眠とノンレム(Non-REM)睡眠があります。
レム睡眠は、浅い眠りで、身体は休息しているが、脳は活動している状態、夢をみるのはこのときです。身体は睡眠状態であるにも関わらず、眼球がぐるぐると活発に動くことからこの名が付いた。
一方でノンレム睡眠は、深い眠りで、脳は休息し身体は活動している状態の睡眠である。眠りの深さに応じて4つの段階があり、一番深い眠りである第4段階へは眠りに入ってから一時間弱でなります。このときに成長ホルモンが多く分泌されるため、子供の成長にとって睡眠の質は重要である。大人ではこの深い眠りが全体の1/3(2時間位)はないと疲労が回復しないようです。レム、ノンレム睡眠は1.5時間サイクルで繰り返され、レム睡眠は一晩に4回程みられる。このレム睡眠のタイミングで起床できると目覚めが良い。なのでこのタイミングに合わせて目覚まし時計をセットしておけば少々睡眠時間が短くても気持ちの良い目覚めとなります。
ここからは少々専門的な話になります。
 睡眠にかかわる神経核には抑制性のVLPO(腹外側視索前野)-GABA、があり下行性に覚醒の起始核を抑制し睡眠を促進する。またTMN(結節乳頭体核)-ヒスタミン、LC(青斑核)-ノルアドレナリン、Raphe(縫線核)-セロトニン等が覚醒を司る。睡眠及び覚醒の切り替えはフリップフロップモデルによって表されるが、それをコントロールしているのはオレキシンである。オレキシンが効かなくなるとナルコレプシーが生じる。
以上

投稿者 ヤマモト整骨

勉強会

カテゴリ: 学び

 一昨日の夜は吉村接骨院(吉村真治先生)での勉強会でした。

 エコーでの肘関節の観察について、稚拙ながら講師をやらさせていただきました。肘関節は野球肘などで観察することも多い場所で、またエコーはその場合とても有用性の高いものであります。

 吉村先生をはじめ、他の先生方からの豊富な知識、色々な方法や意見を頂戴し、またディスカッションできとても有意義な勉強会でした。

 今回は、たまたま講師という立場でしたが、いつもいつも大変勉強させてもらっています。それらを患者様に還元し日々の診療に活かせるよう努力していきたいと思っています。

LPSTプログラム

カテゴリ: LPST(腰椎・骨盤安定化)プログラム

ご要望が多く、LPSTプログラム実施の際、ご希望があれば診療(施術)も受けていただけるように致しました。

 その際、別料金がかかるようなことはございません。
保険証の提示も不要でございます。

東北復興野球交流試合・教室

カテゴリ: 野球

 以前、御協力いただきました東北復興野球交流試合・教室の支援金のお礼状が東北の高校球児よりぞくぞく届いております。ここにお礼を兼ねさせていただきご紹介ご報告いたします。御協力有難うございました。

 また、まだまだ大変な折、ご丁寧なお礼状いただけましたことを、代表してお礼申し上げます。大好きな野球を通して皆が協力、団結し繫がりあえることをうれしく思います。

 

東海野球傷害研究会

カテゴリ: 東海野球傷害研究会

 昨日は第15回東海野球傷害研究会行ってまいりました。

 講演Ⅰ
  投球時の傷害の多くみられるものとして後方痛があります。

 後方部痛を呈するものには
1)Bennett骨棘
2)QLSS(Quadrilateral space syndrome)
3)肩甲骨内上角炎
4)リトルリーガー肩

 などがあります。

 そのBennett骨棘も、上腕三頭筋付着部に発生するという説と後方関節包部に発生するとしたものと分かれます。今回、杉本先生、後藤先生、武長先生らの研究によると、解剖的側面、臨床的側面から肩甲骨関節面の約7時の方向に上腕三頭筋付着部があり、後方関節包部よりもやや外方に位置し、同部位に骨棘ができることから、やはり上腕三頭筋が大きく関与すると思われるとのこと。ただ、上腕三頭筋付着もバリエーションが多彩で当然、後方関節包にも線維を伸ばしていると思われ加味する必要がある。

 講演Ⅱ
 以前にもお伝えした瀬戸口先生のThrowing planeのコンセプトについてでした。
近年スポーツ科学の分野において投球フォームについて色々な研究がなされています。その中で特に今まで漠然としていたCocking phaseからAcceleration phaseでの負担のかからない、効率的なモーションを言葉の定義づけとともに講演いただきました。

 ・Shoulder plane
・Elbow plane
・SEA
・Under SEA
・Over SEA
・Single plane
・Double plane
・THABER concept
・Out of plane
など

 ・Shoulder plane : 投球時の上腕骨軸の軌跡
・Elbow plane : 投球時の前腕骨軸の軌跡
・SEA : Shoulder planeとElbow planeが一致する角度
・Under SEA : 外旋が不十分でSEAに達していない
・Over SEA : 過剰な外旋状態
・Single plane : Shoulder planeとElbow planeが一致した状態
・Double plane : Shoulder planeとElbow planeが一致していない
・THABER concept : (Total Horizontal Abduction External Rotation)股関節、体幹、肩甲骨などの運動連鎖によるトータルコンセプト
・Out of plane : 前額面上もしくは肩甲骨面上の2次元的平面から逸脱した状態

 何度聞いても、分かり易くとても理にかなった運動連鎖です。
このように投げられれば、傷害発生率も下がりパフォーマンスも向上されるでしょう(球速Up)

 講演Ⅲ
 近年注目されているスポーツ選手の腰椎分離症です。

成長期に多く発生し過負荷による疲労骨折です。
スポーツ種目別発生件数としては、野球が圧倒的に多く、次いでサッカーということでしたが、競技特性というよりも、やはりこの年代野球とサッカーをする子が多くその為だろうとのことでした。

 伸展・回旋を強制する種目に多い。野球であれば、投球動作・バッティング動作。
スポーツ選手の9%にみられる。

 発生要因は、先天的素因(後弓の低形成)+スポーツによる負荷

 分離症からすべり症への進展は10~20%にみられ、
進展しやすいのは

 ・若年発症(小学生低学年)
・女性(弛緩性が高い)
・楔状化した椎体
・分離部の可動性

 すべり症に進展すると下肢への神経症状が出現する可能性がある。

 初期で発見すれば骨癒合が期待できる。CT及びMRI撮影が必要。
CTにより形状を把握する。亀裂型(角が角ばっている)、偽関節型(角が丸まっている)
MRIは骨折初期診断に有用。

 病期により癒合は期待できず疼痛管理。
癒合を目指す場合、スポーツの完全中止(体育も中止)+軟性コルセットor硬性コルセット処方により3~6ヶ月。

 リハビリ及び予防は
・股関節周囲筋群のtightnessを緩和(ストレッチ)
・体幹筋群の強化(特に腹筋群)

 手術適応は
・分離部が偽関節型
・スポーツ継続の希望が強い
・痛みが消失しない
など

術式は
・分離部修復術
・椎間固定術

 いずれの先生方にも講演の後の懇親会にていろいろお話をお伺いしました。
ご高名な名古屋スポーツクリニックの杉本先生には、OCD(離断性骨軟骨炎・外側型野球肘)の不安定性のエコー評価について。
また中日ドラゴンズチームドクターであられる、みどりクリニック瀬戸口先生は現場と医療とのギャップについて嘆いておられました(経験論的な現場と科学的な研究、解明を進める医療)。両方に関わり合いのある私には考えさせられる事であります。
また腰椎分離症は、やはり形成されても以後のスポーツ活動にそれほど支障のないことも多く、そのことがこの時期(一番活発な成長期時期)の運動の完全中止との狭間で単純なものではないということを再認識させていただきました。

 

月別アーカイブ

受付・施術時間 (予約制)

 
午前 --
午後 --

午前9:00~12:00
午後4:00~8:00
(土曜、日曜午後は7:00まで)
祝祭日施術有り。
(大型連休を除く)

休院日
水曜・日曜

*急患の場合はこの限りではありません。お電話して下さい。

所在地

〒502-0909
岐阜県岐阜市
白菊町5-10
駐車場あり

058-297-1779

お問合せ

PageTop