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肥満に対する認知行動療法

カテゴリ: お役立ち情報

 近年、生活習慣病である糖尿病が増加しています。つきつめれば根本の原因は肥満にあります。

 肥満について
臨床心理学的なアプローチにおいて興味深いことがありましたので紹介いたします。

 肥満への
臨床心理学においてのCBT(認知行動療法)的介入

 ●いかなる非外科的肥満治療でも,治療後3~5年以内にはほぼすべての例で元の体重に戻っている.
●現在の肥満治療の最大の問題は,減量した体重をいかにして維持していくかである.
●減量後の再増加を阻止するには,まず減量期と体重維持期を区別する必要がある.
●減量期のうちから,体重維持という目標を受け入れることに対する抵抗を扱うことが不可欠である.
●体重維持に重点をおいた認知行動療法を行うことで,減量した体重の再増加の阻止が十分期待できる.

(野崎・小牧、2007)
 いったん減量に成功しても5年以内には、ほとんどが元の体重に戻っているというのは衝撃的です。ようは体重を減らすことは一念発起して可能であるが、それをリバウンドさせず維持するのが一番大変であり、重要なことであるということである。その為には考え方として減量期と体重維持期を区別して行なっていかなければならないということです。目標の数値まで減ったらさらに減らそうとするのではなくその体重を維持してゆくプログラムを実践していくのである。そしてそれを患者さんが理解することが大切である。戻るんだったらその分を見越してもっと減らしておけばいいじゃん!などと考えてはいけないということです。そうすると必ずリバウンドしてしまうということになります。

 また、ダイエットで注意しなければならないのは、ただ単に汗をかいたのでやせる!なんてことはなく、運動して筋肉量を増やすことで、それによって基礎代謝量があがり、カロリーをより消費しやすい身体になることでやせていくのです。そして筋肉量を増やしてのダイエットはリバウンドしにくく、ただ単に食事を減らしてのカロリー制限によるダイエットはリバウンドしやすいのは周知の通りです。もちろん食べ過ぎはよろしくありませんが・・・。

 自戒の念も含めて。

腰痛 67才女性 LPSTプログラムを行って

カテゴリ: LPST(腰椎・骨盤安定化)プログラム

腰痛 71才男性 LPSTプログラムを行って

カテゴリ: LPST(腰椎・骨盤安定化)プログラム

LPSTプログラム 患者様の声

カテゴリ: LPST(腰椎・骨盤安定化)プログラム

 LPSTプログラム患者様の声を随時UPしてまいります。
御協力いただきました方へ、この場をかりてお礼申し上げます。

 

 原文そのままです。

 

 

ジュニアのための体幹トレーニング教室

カテゴリ: 野球

傷害予防、パフォーマンスアップのために下記教室を開催致します。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

 多くのトップアスリートが取り入れているトレーニング方法です。
習い事の一つ、としての感覚でご利用下さいますと良いかと思います。

 お問い合わせ、お申し込みは  058-297-1779

成長期の肘スポーツ障害

カテゴリ: 野球肩 野球肘

 岐阜市民病院のフォーラムに参加してまいりました。

成長期の肘スポーツ障害(野球肘)   岐阜市民病院 整形外科 杉谷繁樹先生
 ●投球フォームについて

 ・痛みのある子は内反トルクが高い
・アクセラレーション期、左股関節上に右肩関節がある
・肩外旋可動域の低下により肘に負担がかかりやすい
・真下投げー有用
・キャッチャーまで届かない子は遠投様フォームになりやすいため、届く距離より下へ向かって投げさせるべき

 ●病態および治療方針について

 ・身体所見は圧痛の有無、場所が重要
・内側型が圧倒的に多い
・障害側肘、X-Pにて骨端核が長くなる傾向がある
・外側型{離断性骨軟骨炎(OCD)}発生率は1~2%
・OCDー股関節内旋、体幹前屈等の可動域低下も発生要因となるという報告もある
・内側型ー保存療法が主。障害の程度により投球制限。投球開始時期は圧痛無くなりしだい塁間をワンバウンドで50%強度から、平均2~3ヶ月かかることが多い。
・ICRS分類*、Ⅰ・Ⅱstageでは骨釘移植、Ⅲ・ⅣstageではMosaicplastyが有効
・OCDー安定型か不安定型かが問題

 以上。

 なかでも、股関節内旋可動域の低下や体幹筋力の低下によるキネマティックチェーン(運動連鎖)の破綻がOCDに限らず、投球障害発症に大いに関係しているといわれています。投球障害の場合、肘・肩といった局所のみでなく股関節を含めた体幹および投球フォームを診ていくことは必要不可欠なことであり注目です。
 (余談になりますが、その一環として当院では「ジュニアのための体幹トレーニング教室」を計画しております。この後のブログにてUp予定。ご興味のあるかたはお気軽にお尋ね下さい。)

 また、野球肘(特にOCDの早期発見)に対してエコーの有用性が近年注目されていますが、OCDの不安定性の判断に対して高名な整形外科の先生方より、同じ柔道整復師である吉村接骨院の吉村真司先生にエコーの利点の1つである動的観察に対する質問が及ぶなど、エコーの運動器(筋・靭帯・骨)に対する使用の関心も高まっていることを感じました。

 *ICRS(International Cartilage Repair Society)の関節鏡分類
StageⅠ 特に所見のないもの
StageⅡ 軟骨に亀裂があるが、病変部は安定しているもの
StageⅢ 骨片が部分的に剥がれたもの
StageⅣ 骨片が完全に離れて遊離しているもの

 

日本超音波骨軟組織学会(JSBM)

カテゴリ: 日本超音波骨軟組織学会(JSBM)

 10(土)、11(日)と大阪での日本超音波骨軟組織学会に出席して参りました。

 10(土)は認定資格者に対してのフォローアップセミナーでした。より実践的な実技演習とディスカッションを行い、理学療法士として活躍されている先生もお見えになり色々な知見が聞けとても充実した内容でした。

 11(日)は西日本支部学術集会で基調講演として早稲田大学スポーツ科学学術院教授の川上泰雄をお迎えして「下腿三頭筋の弾性要素:腱組織と足アーチ」 直列弾性要素(SEC)についての研究のお話を拝聴させていただきました。

 その後のシンポジウムでも様々なバックグラウンドを持つ先生方の発表が行われ、活発な質疑応答が交わされ、内容的にも年々レベルアップしているのを感じます。中でも「膝関節十字靭帯損傷患者の安定性」の発表においては、当院でも力を入れている体幹(特に腹横筋)の安定が膝関節の安定にも繋がるという報告もあり、また、低出力超音波パルス{LIPUS(オステオトロン)}に対しても細かな考察がなされたりと、とても興味深く勉強になった二日間でした。

NSCAジャパン東海地域 S&C シンポジウム

カテゴリ: 学び

 9/3,4に行われた「NSCAジャパン東海地域 S&C シンポジウム」 9/4(日)だけの出席でしたが行ってきました。

 ●「~楽しい・安心・転んでも踏ん張れた!~効果が実感できる高齢者が続けたくなるプログラム!」
藤原葉子(健康支援エクササイズ協会会長)

 ●「オリンピックリフティングにおける力発揮と筋肉の使い方」
小栗和成(岐阜県土岐商業高等学校、日本ウエイトリフティング協会理事)
松本健二NSCA-CPT*D(まつもと鍼灸整骨院院長)

 ●「投球障害の新しいコンセプトThrowing plane」
瀬戸口芳正(医療法人MSMCみどりクリニック理事長)

 上記3つを選択しましたが、どれもとても充実していて面白く勉強になる一日でした。

 最初の高齢者の運動プログラムは、棒を利用して高齢者でも無理なくできるエクササイズでした。棒を利用することにより、支持基底面を広くすることができ、色々な動作が安全に楽に行うことが出来るようになります。
脚力は20才を100とすると、65才ではその1/2、80才ではさらに1/3になってしまうと言われています。個別の筋力を上げることはもとより、バランス能力、コーディネーション能力を養うことができ、転倒予防にも繋がります。とても良い運動方法で非常に興味深く面白いものでした。

 オリンピックリフティングにおいては正確な行い方、筋肉の使い方を指導していただきました。
汗だくになりました。

 最後は一番のお目当てであった瀬戸口先生の投球障害に対するThrowing planeのお話でした。
投球障害(特に野球選手の肩・肘の故障)・投球フォームに関しては、未だ決定的な原因が分かっているとは言い難い中で(私の中ではただ一つ肩甲骨の動きに関してだけはしっくりといかない所もありましたが)「完璧」とまで言えるほどの理にかなったお話でした。
以前にも何度かお話を聞かせていただきましたが、年々進化し、煮詰まってきているように感じます。
Single plane、Double plane、SEAなどといった新しい概念が出現するもとても分かりやすい説明、理論でした。

 要約してみると、投球フェーズにおけるレイトコッキング期でのMER(最大外旋位)が適切{=SEA(Shoulder-Elbow plane Angle)}であること。Throwing planeがSingle planeになっていること。これにより単に柔らかいだけでないフィッシングロッドのような「しなり」を実現し、肘に対しては外反力を軽減し、肩に対しては大胸筋の作用を減弱しPassiveな力の伝達によって前方剪断力を小さくすることができる。Single planeになると二重振り子運動が実現でき、反対側体幹筋力が働き、下半身で投球腕を引っ張るという運動連鎖が上手くいき、力みなく腕が振れるのでスピードもでる。

 その「しなり」あるフィッシングロッドを実現するために、肩甲骨の機能・可動性はもちろん、その力を伝える強靭で柔軟な体幹、股関節の機能・可動性、強いては足関節・足指の正常な機能が必要になってきます。

 今では“ゼロポジション”も過去の遺物になりつつあります。

腰椎分離症(成長期疲労骨折)③

カテゴリ: 腰椎分離症

 随分間が開いてしまいましたが、腰椎分離症(成長期腰椎椎弓疲労骨折)その3です。その1、その2はこちら。

 前回まで成長期の腰椎椎弓疲労骨折は、診断されるDrによっても治療方針等、未だ様々であるということを申し上げました。

 しかし、一つ言えることは分離症になると、その後腰椎椎体が前方へずれていってしまう辷り症に移行するリスクが高まります。重度の辷り症になると脊髄を圧迫して神経症状を呈することになります。辷り症は骨や軟骨が脆弱な小学生時期に生じます。成長が終了し骨が完成されてからは、辷り症は生じにくいといわれています。そして特に低年齢発症の分離症が、辷り症発生を高めるといわれています。そのことから発症年齢が低い分離症(疲労骨折)であればあるほど、癒合を目指したほうが良いであろうということであります。

腰椎分離症の治療は大きく分けて3つのステージに分けることが出来ます。

 一つはコルセット療法と完全なる運動制限で骨癒合を目指す。
もう一つは疼痛管理です。疼痛管理とは骨癒合は諦め、日常生活に支障の無いように痛みに対して緩和するよう対処していきましょうということです。薬物療法であったり、我々が行う物理療法、運動療法などがあります。
最後に手術療法があります。①除圧術、②固定術、③修復術などがあるとのことです。

当院においては、骨癒合を目指す場合、骨盤過前傾位の方に分離症が多いことから、股関節周辺筋群のストレッチを中心としてオステオトロン(低出力パルス超音波療法)などを併用し癒合を目指します。
 また、分離症になってしまっている場合や骨癒合を目指さない場合も、物理療法を併用して疼痛管理を行ってまいります。

また、骨癒合を目指す場合、コルセット装着と運動制限が数ヶ月に渡って処方されます。当然腰を支える筋力の低下が懸念されます。しかし、骨癒合させるには関節運動を起こさせるような無理な筋力トレーニングは当然行ってはいけません。そこでスタビリティー(安定化)トレーニングが有効であると考えられます。患者様の希望によってLPSTプログラムも非常に有用なものであると考えております。そして、分離症になってしまっている場合でも、周辺のインナーマッスルの強化は必須であり、分離症が起きている分節では不安定性も指摘されています。LPSTプログラムではインナーマッスルの強化とともに腰椎骨盤の安定性を図るものです。この分離症および成長期腰椎疲労骨折には特に有用な方法であると思っております。

JSBM

カテゴリ: 日本超音波骨軟組織学会(JSBM)

 JSBM(日本骨軟組織学会)中部分科会に出席してまいりました。

 参加者も年々増加し、100名を越える出席者でエコーへの関心の高さが伺えました。

 一席目の名古屋市立大学 金澤先生の講演は、細胞分子レベルからのお話でレベルが高く非常に難解な御講演でした。

 自分なりに要約してみると、RA(関節リウマチ)は初期、早期に診断し治療を開始することがとても重要であり、それによって増悪化および合併症(間質性肺炎)を防ぐことが可能である。

 慢性化を辿るケースでは初期の段階では腫脹があっても炎症が起きているわけではなく、滑膜の増殖が先行し、その後Mast CellがTriggerとなって炎症が起きてくる。その後、軟骨破壊が生じ骨破壊へと進んでくる。

 この炎症が起きてくる段階以前の初期に治療を開始することで、その後の経過に大きな違いが生じてくる。

 我々の仕事は、来院された患者さんで疑わしきは、然るべき専門医に早期に受診を促すことが非常に大切なことになってきます。

 2席目のクリニカET 奥野先生の御講演も非常に興味深い内容でした。
種々の疾患に対して血流・血管の観点から治療をされてみえる先生です。

 従来は損傷を受けた部位に血管が新生されること=血流が豊富となり、治癒機転が高まり損傷部位が早く治ると解されていました。ところが最近になって、どうもそうでないことが言われる様になってきました。

 もちろん受傷早期の血管新生は必要なものであるが、必要以上の長期(1ヵ月が目安)に亘る血管の残存、侵入はそれ自体が疼痛の原因になるということです。炎症血管はシャント(短絡)を多く含みすぐに静脈として流れ出てしまうことから、無駄な血流になってしまっている。その無駄な血管をチエナムと造影剤とを混ぜて血管を封鎖し血流を止めてしまうというものです。無駄な血流が遮断されれば難治であった頑強な痛みが消失するということです。

 今までの常識を覆すような療法ですが、今後運動器疾患の中で常識になりそうな予感が致します。整形外科の先生方も興味を持ち始めているとのことでした。あと数年後には「あたりまえ」に変わっているかもしれません。

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